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腎臓病対策

【2022年版】慢性腎臓病からの認知症を予防する6つの方法

こんにちは、純炭社長の樋口です。
透析は嫌だけど、認知症はもっと嫌。純炭社長も死ぬときはピンピンコロリで逝きたいと思っています。
今日のブログでは認知症の予防法をご紹介したいと思います。

腎臓病は認知症を発症しやすい


まず最初に、脅すようで申し訳ないのですが、実は・・・・慢性腎臓病は認知症を発症しやすい病気なのです。
【参考】慢性腎臓病における認知機能障害と脳委縮 -日本透析医会
でも大丈夫!このブログをパソコンやタブレット、スマホで読んでくださっている方は、後述するように認知症のリスクを知らず知らずのうちに下げているのです。

認知症予防法その1:貧血を放置しない

元気の出ない高齢者
日本人は辛抱強いので「多少の貧血なんて病気じゃない」と思っている場合も多いのです。
だがしかし、純炭社長が創薬に携わった造血ホルモン(エリスロポエチン)で貧血を改善すると脳の機能が改善することがわかっています。

腎臓病と貧血

貧血 めまい 女性
まず最初に、腎機能低下と貧血の関係をご説明しますね。
腎臓は血液中の老廃物を濾しとって、血液を浄化するための大切な臓器なのですが、一方で、とても大切なホルモンを作り出す臓器でもあるのです。
腎臓が作っている代表的なホルモンは以下の3つ。

1)赤血球を作らせるホルモン(エリスロポエチン)
2)骨を健康に保たせるホルモン(活性型ビタミンD3)
3)血圧を正常に保つホルモン(レニン)

腎臓は心臓の次に血液が流れ込む臓器なので、
①貧血による低酸素状態を敏感に感知。

②するとエリスロポエチンというホルモンを血液中に放出。

③造血組織である骨髄にエリスロポエチンが流れ着いて赤血球が作り出される。

という仕組みです。腎機能が低下すると、貧血状態になってもエリスロポエチンを上手に作ることができなくなります。これが腎性貧血という状態です。

腎性貧血の治療薬開発

階段を登る男性
1990年、純炭社長が在籍していた中外製薬とキリンビール(当時は医薬も研究していました)が、エリスロポエチンを医薬品として開発することに成功しました。これによって、動悸や息切れで階段も登れず、仕事も辞めなければならなかった透析患者さんが社会復帰できるようになったのです。

お客様の中には「貧血を治す注射なんて必要なの?」と言う方もいらっしゃいますが、貧血だけはきちんと治して下さい!認知症予防以外にも、心臓の負担を減らすなどの良い効果が知られています!

2022年現在、腎性貧血の治療薬は注射の他にも経口薬(口から飲む薬)が使えるようになっています。エリスロポエチンは腎臓で作られるホルモンなので、本当は毎日少しずつ補ってあげた方がよいのですが、注射のために毎日通院するのは現実的ではありません。そこで、2週間~4週間に1回の注射でも効果が持続する改良型が開発されました。

しかし、慢性腎臓病の治療で通院するのは1~3か月に一回程度。注射だけでは貧血を上手に治せない場合もあります。そんな時に処方されるのが経口の貧血治療薬(エベレンゾ、ダーブロックなど)です。これらの薬は腎臓でのエリスロポエチン産生を刺激する働きがあります。

但し、薬が効きすぎて赤血球が増えすぎるのも良くありません。ヘモグロビン(Hb)が13g/dL以上になっている場合は減薬を医師に相談して下さいね。

認知症予防法その2:パソコン類の使用

スマホを使う
メディカルトリビューン2019年8月19日に「ゲームやパソコンで軽度認知障害リスク低下」という記事が掲載されました。
パソコン類を使っている高齢者は使っていない高齢者に比べて30%以上も認知症を発症しずらいとのことです。

認知症予防法その3:裁縫や陶芸などの手工芸

陶芸教室
66歳以降で裁縫や陶芸などの手工芸を行っている人は、なんと42%も認知症リスクが低下していました。指先を使うという意味では、パソコンのキーボードを叩くのも良いのかもしれませんね。

認知症予防法その4:ゲームやパズルを楽しむ


クロスワードパズルやトランプなどのゲームは20%の認知症リスク低減。
新聞や雑誌の一コマによくあるクロスワードパズルなんかも、素通りしてしまわずに、ペンを片手にマス目を埋めてみましょう。

認知症予防法その5:映画鑑賞や家族・友人との外出を楽しむ

テレビを見る家族
家の中に引きこもらず、映画館に映画を見に行ったり、友人と外出して会話を楽しむといった社会活動によって認知症リスクを20%減らすことができるそうです。

認知症予防法その6:薬が認知症の引き金になることも!

薬を飲む女性
ゆっきーが紹介してくれた6種類以上の処方薬、危険です!にも多剤併用(ポリファーマシー)の危険性が書かれていますが、日本老年薬学会・医学会が作成した資料には認知症の原因となる薬が掲載されています。それとは知らずに飲んでいる薬もあると思うのでお知らせしますね。

・睡眠薬・精神安定剤(ベンゾジアゼピン系):デパスなど
・抗ヒスタミン剤(第一世代H1受容体拮抗薬)
・胃薬(H2受容体拮抗薬):ガスターなど
・パーキンソン病薬(抗コリン薬)
・抗うつ病薬(三環系抗うつ薬)

純炭粉末公式専門店のお客様の中にもデパスを飲んでいる方は少なくありません。
また、胃もたれなどがある時に薬局でかえる胃薬や花粉症などのアレルギーで使う抗ヒスタミン剤の中にも認知機能を落としてしまう薬があります。
頭がすっきりしないな~といった感じがしたら、お薬手帳を持って薬局薬剤師にチェックしてもらって下さいね。
【参考】高齢者が気を付けたい多すぎる薬と副作用 -日本老年薬学会ほか

認知症と診断されても過信しすぎない

最高の老後を過ごすために必要な5つのMが紹介されています
また、認知症やアルツハイマー病という診断を疑ってみることも大切であることを、この本を読んで知りました。

洗濯機に濡れた洗濯物を入れっぱなしにしたり、水道の蛇口を閉め忘れることを繰り返す70代女性のBさん。自宅近くのクリニックでアルツハイマー病が疑われアリセプトを処方されますが、その後、食欲低下・体重減少・抑うつ状態が現れて、うつ病の薬が処方されます。

筆者である山田先生のクリニックを訪れたBさんは、血圧上昇と足の浮腫みを指摘され、アルツハイマー病でもうつ病でもない、甲状腺機能低下症と診断されるのです。甲状腺ホルモンの補充療法でBさんの認知症は劇的に改善したとのこと。

貧血を治したり、様々な認知症予防法に取り組むのと同じように、他の専門医に診てもらうというのも、自分でできる大切な予防法なんですね。

まとめ


慢性腎臓病の認知症リスクを減らすには、貧血をきちんと治すことが基本中の基本です。
また、その6で紹介した薬剤性の認知症を回避するために、薬剤師さんに飲んでいる薬をチェックしてもらって下さい。
その上で、認知症予防法その2~5を複数取り入れれば、より一層効果的だと思います。

 

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この記事を書いた人
樋口正人(純炭社長)

株式会社ダステック代表取締役社長。
1985年3月:千葉大学大学院理学研究科生物学専攻 修了
1985年4月:中外製薬株式会社入社。新薬研究所配属腎性貧血治療薬エリスロポエチン(ESA製剤)の創薬に従事。
1998年4月~2001年3月:通産省工業技術院生命工学工業技術研究所(岡修一先生)技術研修員
1999年4月~2008年3月:筑波大学先端学際領域研究センター(山本雅之教授)客員研究員
2007年4月~2014年3月:金沢医科大学非常勤講師
2007年10月:中外製薬退社
2009年5月:株式会社ダステック設立
2015年5月:純炭粉末の米国特許取得(ADSORPTION CARBON, AND ADSORBENT Patent No.: US 9,034,789 B2)
2015年5月:純炭粉末の日本特許取得(吸着炭及び吸着剤 特許第5765649号)

「出す健康法」で健康寿命を延ばすのが夢!
最近は「腎臓にやさしい純炭社長食堂」のシェフとして社員さんの昼食を調理しています(笑)。

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